通販取り扱い作品の物語集

私は絵本の1ページを見ているかのような楽しい作品を描くのを心がけていて、いつも個展や展示で描く作品たちに短い物語をつけています。

絵も物語も共に楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

作品には額縁は付いていませんが、そのまま飾っていただいて大丈夫です。

※なるべく直射日光の当たらない場所、水に溶けやすい画材を使用していますので水のかからない場所に飾っていただくのをオススメします。

 

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灯台守

 

「さあ さあ 今夜は もうお帰り」

外は 暗く深い闇に 覆われていました。

2人は 本に夢中で気づかなかったようです。

「暗くて道が分からないわ。」

赤ずきんちゃんが 不安そうに外を眺めていると

優しい光が 道を照らし出しました。

「私が 家まで導いてあげましょう。それが私のお役目ですもの。」

「ありがとう!また来るわね。」

2人は光の道を歩いて帰っていきました。

「あなたの 進む道の先が 光であふれていますように」

 

 

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声 と ぬくもり

 

見えない言葉が怖くて

いっそのこと 何も聞こえないようにしたら

近くにいた 大切なひとの声まで

忘れてしまいそうだった

 

 

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その翼はだれのもの?

 

自分の言葉で 人を傷つけてしまうから

もう 口なんて 心なんて なくなってしまえばいい

そう思っていたのだけれど

「少しずつでいい

一緒にたくさんの青空を見に行こう」

なくしたと思っていた心は

空の飛び方だけは ずっと忘れていなかった

 

 

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生意気なやつ

 

「君には なにが 見えるの?」

「そうだなぁ  君とは違うものが見えてるよ」

となりにいる ネコは言った

「いつか一緒に見られるその時まで  君がさみしくならないように

そばにいてあげるよ」

「生意気なやつだなぁ」

私は少しだけ うれしかった

 

 

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キキョウ

 

また会いに来ると 言ったんだから

その言葉を信じて ずっと待っているのよ

さみしくて たくさん泣いてできた赤い目なんて

とても 見せられないから

あの人には 言わないでね

 

 

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ダンデライオン

 

ライオンは王様だと 教えてもらった

ぼくはたいして強くない とても小さなライオンで

王様のようになんてなれなくて

そんな自分がキライで するどい牙で傷つけてしまおうとも思った

けれど そんなあなたもステキだよ と

たった一言 言ってくれたあなたが

太陽のようにまぶしく見えた

 

 

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知りたい世界のこと

 

勉強は あまり好きじゃないけれど

ぼくの 知らなかった世界を知って

楽しいって思えた時 わくわくしたのを覚えてる

この世は まだまだ ぼくの知らないことだらけだ

今日も 本をひらこう

ぼくの知らない この世界のことを 

もっと もっと

知ることが できますように

 

 

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大切にしたいこと

 

時代は 進化を続けてる

相手の声が そのまま聞こえる機械は

便利なものだ

だけど ぼくは 

一文字 一文字 ゆっくり書いた手紙も

ずっと ずっと 大切にしたい

今日は 君に 何を伝えてみようか

そんな楽しみも 悪くないだろう

 

 

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ごめんね

 

おくびょうで

よわくて

素直になれなくて

こんな ぼくで ごめんね

なんであのとき

言えなかったんだろうなぁ

 

 

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